プラットフォームを開発する際、初期段階では「最低限の機能だけで十分」と思っていても、
運用を始めると次のような要望が次々に出てきます。
- 会員の行動を分析したい
- 決済機能を追加したい
- テナントごとにデザインを変えたい
こうした要望に柔軟に対応できるのが、拡張性の高いプラットフォーム設計です。
この記事では、ビジネスの成長に合わせて柔軟に進化できるプラットフォームの条件を解説します。
✅ 拡張性が低いとどうなるか?
初期費用を抑えるために最低限のシステムで構築した結果…
- 分析を追加するのに大幅な改修が必要
- 新しいユーザー種別を追加できず事業モデルが広がらない
- UI変更のたびにコアシステムに影響が出る
- クライアントごとの調整が困難に
→ 結果として、「作り直し」が必要になるケースも。
🔧 拡張性のあるプラットフォームの3つの条件
① 機能単位で分離された構造(モジュール設計)
「会員管理」「決済」「通知」「投稿」「分析」などを分離して管理。
→ 機能追加・停止がしやすく、不要な部分に影響が出ない。
② マルチテナント対応設計
複数のブランド・クライアントが1つの基盤上で共存できる構造。
→ テナントごとの機能やUIを切り分けられ、拡張時も個別に対応可能。
③ 外部連携を前提としたAPI設計
LINE、EC、外部決済、分析ツールなどとスムーズに連携可能。
→ 外部サービスとの統合や置き換えが容易になる。
🧠 拡張されやすい機能例(要望が多いもの)
カテゴリ | 拡張要望の例 |
---|---|
分析 | ユーザーアクティブ率、セグメント別分析、行動ログ可視化(Z〜H) |
決済 | サブスク、単発購入、ポイント連携、楽天ペイ・PayPay対応 |
UI | テナントごとの配色変更、表示コンテンツ切替、LP個別設計 |
通知 | メール・LINE通知、特定条件での自動リマインド |
認証 | SSO、SNSログイン、二段階認証など |
🏗️ ビルドプラットフォームの構成例
ビルドプラットフォーム合同会社では、以下のような構成をベースに、
将来的な拡張を前提としたプラットフォームを開発しています。
diffコピーする編集する- 管理画面:ダッシュボード、分析、会員管理、コンテンツ投稿
- ユーザー画面:マイページ、投稿閲覧、購入・申込
- 決済基盤:Stripe/PayPay/銀行振込等
- 通知:メール/LINE/管理通知
- 分析基盤:アクティブログ、継続率、セグメント評価
- デザイン:テンプレート切替/テナント別カラー設定
まとめ
ビジネスは進化します。
だからこそ、プラットフォームも“進化できる設計”であることが重要です。
最初からすべてを作り込む必要はありません。
でも「後から機能を足せない構造」でつくってしまうと、事業拡大の足を引っ張ることになります。
ビルドプラットフォーム合同会社では、最小構成からスタートしつつ、
成長段階で柔軟に機能追加・構造拡張できる開発をお手伝いしています。
ご相談は無料です。お気軽にご連絡ください。